「おりもの」は健康のバロメーター
「おりもの」とは、子宮や腟、汗腺から分泌物が混ざり合った粘性の液体です。2種類の女性ホルモンの影響を受けることで生理と同じように周期が見られます。排卵期には量が多くなり生理前になると少なくなっていくなどおりものの量や色、ニオイが変化していきます。
「おりもの」の異常には注意が必要!
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病気のサインかも?
女性の約7割が、かゆみ・におい・量など「おりもの」の異常を感じたことがあるというデータがあります。
ところが、その中の1割程度しか通院していないという結果でした。女性にとって病院に行くハードルは高いようです。
ほとんどの女性は、我慢をしたり、ネットで調べて対応しているようで誰かに相談する女性もほとんどいません。正しい対処をしないために、症状が悪化してしまうといった悪循環にも繋がっているようです。
「おりもの」の異常があった場合、約半分が感染症だそうです。性感染症の疑いがない人でも、膣内の細菌バランスが崩れたり、ストレスや不摂生などで感染症を患ってしまう可能性があります。また、出血などが見られた場合には、その他の病気も疑う必要があります。 -
細菌性膣炎とは?
ストレス・不摂生・間違ったケアなどで、膣内フローラが乱れ、膣内悪玉菌が繁殖することで、様々な不具合を起こしますが、その多くは細菌性膣炎から始まります。
18歳~45歳の女性において、20~30%が細菌性膣炎に罹患していると報告されたデータもあります。また、一度罹患すると、その約50%が再発するようです。
「おりもの」の異常を引き起こす疾患のうち、約半数を占めるのが細菌性膣炎で、女性にとって最も身近な性器の感染症だと言われています。
また、細菌性膣炎を発症していることにより、性感染症にかかりやすくなったり、出産時のトラブルを引き起こすなど、様々な疾患のリスク要因となります。 -
原因は多種多様?
ちょっと変だな?と思ったときに「おりもの」の異常からわかることはたくさんあります。
また、無症状のケースも多いので、本来なら病院において、きちんとした顕微鏡検査を行い、確定診断を受けるべきなのですが、女性にとって通院するというハードルは高く、なかなか受診には至りません。
一方で医師の方も、手間がかかるなどの理由から、臨床症状だけで診断を下すケースも少なくありません。(臨床症状のみの診断を顕微鏡検査で見直すと、30%の患者が細菌性膣炎を見逃され、23%が細菌性膣炎ではなかったとの報告もあります)
「おりもの」3つの役割り
1.膣内の環境を整える
おりものに含まれる乳酸菌の一種であるデーデルライン桿菌(かんきん)が腟内を酸性に保ち、細菌の侵入を防いでいるのです。
2.受精の手助けをする
おりものは、アルカリ性の性質を持つ精子を守り子宮内に移動しやすくするため、排卵期になると量が増える・とろみが出る・卵白のような白っぽい色になるといった変化をします。おりものが受精の手助けをしてくれているのです。
3.異常を教えてくれる
おりものの色は普段透明か乳白色です。また、おりもののにおいは無臭か少し酸味のあるにおいです。
これらに変化が起こった場合、例えば色が少し黄色、緑、ピンクになった時やにおいが強くなったり魚が腐ったようなにおいになる、形状がチーズ状や泡状になった場合は感染症やなんらかの異変があることを教えてくれているのです。
自分の状態に目を向けること
私たちはもう少し自分で自分を守る必要があります。自分の状態に目を向け、きちんとした知識を身につけて、適切に対応すること。いまはこれらのどれもがなされていない現状です。
弊社の「デリケートゾーンチェックツール」(おりもの検査ツール)selfemは産婦人科医の監修を受け、医師の診断チャートに基づき6つのパターンに症状を分類、みなさまに気付きの第一歩を提供することを目的としています。
簡単に自宅で自分の症状に目を向けること、まずそこから始めてみて欲しいと思います。
本ツールの結果欄には、症状の可能性と併せて、予防方法も記載してあります。これらを少しでもお読みいただくことで、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。